あた日記

おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり

2023.09.04 幽霊の正体見たり枯れ尾花

幽霊の正体見たり枯れ尾花:幽霊だと思って怖がっていたものをよく見ると、風にゆれる枯れすすきであった。薄気味悪く思うものも、その正体を確かめてみると、実は少しも怖いものではないというたとえ。怖い怖いと思うと、なんでもないものまでとても恐ろしく感じられるものである。

 

子供の頃に怖かったものって無知というか経験が足りなかったのだろうと思う。あとは躾的な意味を込めて親や世間が怖がらせていたというのもあるかもしれない。日本には妖怪という文化がある。あれは子供たちの倫理観を育てるのに役立っていたと思うし、科学の時代が益々進んでいっても役割を終えることはないのではないだろうか。話が脱線してしまった。大人になり、怖いものは人間くらいになった。腹を割って話しても分かり合えないことはある。アドラーは全ての悩みは人間関係にあるといった。なるほど的を射ているなと。これが怖くなくなることはきっとこの先もずっとないのだろう。

 

幽霊とかお化けって子供の頃は身近だった。おばけのホーリーとかゲゲゲの鬼太郎とか地獄先生ぬーべーとかという意味で。あとオカルト番組も多かった気がする。10年ほど前は妖怪ウォッチが流行っていたが最近は存在感が薄い気がする。まあ存在感のある幽霊とか妖怪ってなんだよって話ではあるのが。